FullStackEngineer 2026年1月1日更新

ブロックチェーン

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【保存版】Web3・ブロックチェーン入門:次世代インターネットの基礎知識

1 はじめに

近年、ニュースやビジネスの現場で「Web3(ウェブスリー)」や「ブロックチェーン」という言葉を耳にしない日はありません。しかし、これらが具体的に何を指し、私たちの生活やインターネットのあり方をどう変えるのか、正確に理解している人はまだ多くありません。

ここでは、「特定の管理者がいないインターネット」とも呼ばれるWeb3の世界観と、それを支える基盤技術であるブロックチェーンについて、基礎から応用までを体系的に解説します。


2 ビギナー向け・ドキュメント

まずは、基本概念と歴史的な変遷を整理します。

Web3とは何か?

Web3を一言で表すと、「分散型(非中央集権型)のインターネット」です。

  • Web1.0 (Read Only): 一方的な情報発信(ホームページ閲覧など)
  • Web2.0 (Read + Write): 双方向のやり取り(SNS、GAFAによるプラットフォーム独占)
  • Web3.0 (Read + Write + Own): データの所有と価値の交換(ブロックチェーンによる個人の主権回復)

ブロックチェーンの基本

ブロックチェーンは、「改ざんが極めて困難な分散型台帳技術」です。取引履歴(トランザクション)を「ブロック」という単位でまとめ、それを鎖(チェーン)のように暗号技術でつなぐことで、過去のデータを書き換えられないようにしています。

初心者がまず読むべきドキュメント・参照サイト

  • Ethereum.org (日本語版): スマートコントラクトプラットフォームの代表格であるイーサリアムの公式サイト。学習リソースが非常に豊富です。
  • Bitcoin Whitepaper (日本語訳): サトシ・ナカモトによる原点。技術者なら一度は目を通すべき論文です。
  • Web3 Foundation: Web3の理念やプロジェクトを推進する団体のサイト。

3 会話集

技術的な概念を、非エンジニアやビジネスの現場で説明する際に役立つ「例え話」と「会話スクリプト」です。

ケース1:友人に「ブロックチェーンって何?」と聞かれたら

あなた: 「みんなで共有しているGoogleスプレッドシートみたいなものだけど、ちょっと違うんだ。」

友人: 「どう違うの?」

あなた: 「GoogleスプレッドシートはGoogleが管理していて、管理者はデータを消したりできるよね? でもブロックチェーンは、『一度書いたら絶対に消しゴムで消せない石板』を世界中の何万人が同時に持っているようなものなんだ。誰かがこっそり書き換えようとしても、他の全員の石板と内容が合わないからすぐにバレる。だから、銀行みたいな管理者がいなくても信用できるんだよ。」

ケース2:上司に「Web3をビジネスに取り入れるメリットは?」と聞かれたら

あなた: 「最大のメリットは、『仲介コストの削減』『透明性によるブランド価値の向上』です。」

上司: 「具体的になぜ?」

あなた: 「例えば、これまでの会員権やチケットはシステム会社が管理していましたが、NFT(Web3技術)を使えば、ユーザー同士で安全に売買が可能になり、その二次流通の手数料も自動的に自社に入ってくる仕組み(スマートコントラクト)が作れます。プラットフォームに依存せず、顧客と直接つながる経済圏を作れるのがWeb3の強みです。」


4 より深く理解する為に

表面的な用語だけでなく、技術的な仕組みを理解するための深掘りセクションです。

1. コンセンサスアルゴリズム(合意形成)

管理者がいないネットワークで、どうやって「正しいデータ」を決めるのか?という仕組みです。 * PoW (Proof of Work): 膨大な計算作業を行った人が承認権を得る(ビットコインなど)。電力消費が大きい。 * PoS (Proof of Stake): 通貨を多く保有(ステーク)している人が承認権を得やすくなる(イーサリアムなど)。環境負荷が低い。

2. スマートコントラクト

ブロックチェーン上で動く「自動契約プログラム」です。「AさんがBさんに入金したら、自動的にデジタル商品をAさんに送る」といった処理を、人の手を介さずに強制執行します。これがDeFi(分散型金融)やNFTの基盤となっています。

3. ウォレットの仕組み

Web3における「財布」ですが、実際にお金が入っているわけではありません。「ブロックチェーン上の住所(アドレス)」と「それを操作するための鍵(秘密鍵)」を管理するツールです。 * メタマスク (MetaMask): 最も代表的なソフトウェアウォレット。 * 秘密鍵 (Private Key): これを他人に知られると資産をすべて盗まれます。銀行の暗証番号以上に厳重な管理が必要です。


5 関連ワード

この分野を読み解くために必須のキーワードです。

用語 読み方 解説
NFT ノン・ファンジブル・トークン 「非代替性トークン」。デジタルデータに唯一無二の証明書をつけたもの。アートや会員権で利用される。
DAO ダオ 「分散型自律組織」。社長などの特定の中央管理者がおらず、参加者の投票やプログラムによって運営される組織。
DeFi ディーファイ 「分散型金融」。銀行や証券会社を通さず、プログラム上で貸し借りや取引を行う金融サービス。
Gas Fee ガス代 ブロックチェーンを利用する際に支払う手数料。ネットワークの混雑状況によって価格が変動する。
Layer 2 レイヤー・ツー 主要なブロックチェーン(Layer 1)の処理速度や手数料の問題を解決するために、その上に乗っかる形で処理を補助する技術。

6 要点チェック

最後に、Web3とブロックチェーンの本質を整理しましょう。

  • [ ] 非中央集権: 特定の企業(GoogleやAppleなど)に依存せず、ユーザー自身がデータを管理・所有する。
  • [ ] トラストレス: 「他人を信用しなくても大丈夫」な仕組み。プログラムと数学的証明が信頼を担保する。
  • [ ] 相互運用性: 異なるサービス間でも、ウォレット一つで資産やデータを持ち運べる(コンポーザビリティ)。
  • [ ] 不可逆性: 一度ブロックチェーンに記録されたデータは、改ざんや削除が極めて困難である。

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